ちょっと気になったアフリカのニュースを2本。
フォロワーを増やすぞ大作戦?
これはニュースにもなってはいるけど、どちらかといえばネタと言った方がいいかもしれない。
元になっているネタは、このツイート。
Believe it or not, dictatorship is real. Local authorities in one of Rwandan districts were officially ordered to open Twitter accounts and follow President Paul Kagame and other high ranking officials in the country. #ubudasa pic.twitter.com/lDId2aBldL
— Fred Muvunyi (@MuvunyiF) 2018年11月26日
要するに、アフリカの内陸国ルワンダのポール・カガメ大統領は独裁だと。
地方行政当局が公務員に対して、ツイッターアカウントの開設と、カガメ大統領や政府高官のアカウントをフォローするように命令を出したという内容。
ブタレ(別名フエ)市長の署名付き命令書(とされるもの)が画像添付されていて、キニャルワンダで『gukurikira(Follow) Nyakubahwa Perezida wa Repubulika…(共和国大統領閣下をフォロー)』的なことが書かれている。
どんだけフォロワー増やしたいんだよ!?
でも、そもそも写真の命令書の真贋が分からないし…
仮にホンモノだったとして、ブタレの市長が勝手に『大統領のフォロワー数を増やしてあげよう』と忖度してやった可能性だってあるわけで、これだけをもってカガメ独裁の根拠とするのはちょっと厳しいかな?
カガメ自身が「オレをフォローしろ!」って命令したのならまだしも。
大体、現時点で彼のフォロワーは1,314,901人もいる!! 安倍首相のフォロワー(1,138,411人)より多いのに、もっと増やしたいんだろか? トランプ大統領のフォロワー数(55,950,297人)を超えようとしてるのかもな。
ちなみに、カガメは情報発信(もしくは自己PR)に積極的なようで…ツイッターの他に、フェイスブック、インスタ、フリッカーのアカウントを持っている。
あと…ポールカガメ・ドットコムというサイトまである!!
アフリカでビジネスを考えた時に、ルワンダが今もっとも熱い国のひとつに挙げられるのは、トップダウン式の圧倒的なスピード感が大きい。ドローンとか、ブロックチェーンとか、規制に縛られずに新しいことにチャレンジできるのがルワンダの魅力。
ただ、これって独裁的とも言われるカガメを頂点にした『正の側面』であって…
2000年から大統領の座にいるカガメは、憲法を改正して多選制限を撤廃。現在、2034年までは合法的に大統領に居座り続けられることが可能な状態。
(あくまでオレの予想だけど)いずれカガメ長期政権の『負の側面』が表面化するだろうな。
ちなみに、カガメはルワンダ大虐殺の騒乱時に隣国ウガンダから攻め込んできたゲリラ。
英語圏のウガンダから攻め込んできたから、フランス語圏のルワンダで大統領になってもフランス語が話せなかったから公用語に英語を加えた的な。
ゲリラ時代に現ウガンダ大統領ムセベニの側近だったこともあるし、仲は良さそう。
確か…ルワンダ軍とウガンダ軍で一緒になって隣国コンゴに攻め込んでたよな。
ムセベニも多選制限を撤廃して、現在はウガンダ大統領になって32年目。
年々独裁色を強めていて、今年には『ゴシップ税』を導入。「オレ様に批判的なゴシップが国民に拡散するのはSNSがあるせいだ!」と、フェイスブックやツイッターなどのSNS利用者に1日200シリング(6円)の税金を課す法律を成立。
ただ…問題があって、ウガンダ政府は誰がSNSを利用しているのか?特定できないのと、特定したところでどうやって税を徴収したらいいか分からない。
カガメも“独裁の先輩”であるムセベニみたくなり出したら末期。
っていうか、ルワンダのブタレとか懐かしい…
ルワンダ第二の都市だけど特に何もない町。だけど6日もいた、ちょっと思い出の町。
「やっべ、マラリアに罹ったかも!」つって、ブタレの薬局で買ったショッキングピンクの錠剤を言われた通り2錠飲んだら…完全にトリップ。
目の前に突然現れたサイケデリックな空間にグイグイと体が吸い込まれていくから…「やっべ、異次元の世界に吸い込まれる!」つってベッドにしがみついて抵抗した思い出あり。
え?ルワンダって普通の薬局でも危ないクスリを処方すんの?って。
後で処方された薬の箱を読んだら「大人1日1錠」って書いてたから、多分だけど…けっこう強力なケニア製の薬を一気に2錠飲んだせいだとは思う。
ちなみに、薬自体にトリップする以外の効果なし。
見かねた宿のおばあちゃんが「草を食べれば治る」とか意味不明なことを言い出して、酔っ払いが立ちションしたかもしれない道路脇に生えてるホコリだらけの汚ねぇー雑草を「食べろ」って。
ワラワラと通行人が集まって来て、観客とおばあちゃんに見守られながら…仕方がないからフラフラになりながら食べましたけどね。
当然、効果なし。
ま、結局ただの風邪だったんだけど無駄にトリップして無駄に雑草を食った…それがオレのブタレの全て。
中国人旅行者を取り込め!
所得が増えて2030年には2億5900万人が海外旅行に行くようになると言われる中国人。
そんな中国人観光客を取り込もうとアフリカが本腰を入れ出したというニュースが。
北アフリカで中国人観光客のためにビザの見直しをしたところ、影響がとんでもなかったと。
モロッコが2016年にビザを免除したところ、中国人観光客は前年比440%増。
チュニジアが2017年にビザを免除したところ214%増。
現在、インド洋に浮かぶモーリシャスとセーシェルも中国人に対してビザを免除してるが、サハラ以南のアフリカ諸国は要ビザ。
一応は今年に入ってからアンゴラが中国人のビザ申請手続きを簡素化したり、エチオピアがe-Visa(電子ビザ)を導入したりと敷居は下がっている。
エチオピアのe-Visaに関しては中国人に限らず日本人にも恩恵があるサービスだけど、支払いに銀聯が入ってる時点でおもいっきし中国人を意識してるな。
南アフリカも、アメリカのビザやシェンゲン・ビザ(ヨーロッパのシェンゲン協定加盟国内で有効なビザ)を持ってる中国人旅行者にはビザを免除しようと計画中。
今後、世界で日本人の存在感が相対的にどんどん下がっていくのは確実だな。
オレがエチオピアに行ったのは2014年だから、もう4年前か…
1907年に時のタイトゥ皇后が建設したエチオピア最古の由緒あるホテルにして、イギリスの小説家イーヴリン・ウォー著『スクープ』(1938)の舞台になったホテルとしても知られるのに、なぜかバックパッカーの常宿という意味不明なタイトゥ・ホテルというのがありまして。
そんな“エチオピア最古の由緒あるホテル”が2015年に火事で燃えるんだけど、2014年当時はまだ灰になる前。アジスアベバのホテルがどこも満室で、仕方なく勝手知ったるタイトゥに泊まったんだけど…
いや、中国人バックパッカーだらけで軽くショック受けた(笑)
日本人より多い。
皆アウトドアウェアに身を包んでね…一昔前の韓国人バックパッカースタイルっていうの?
要は女の子なら山ガールみたいな格好しているのが特徴。
聞けば、一人で東アフリカ諸国を旅してるとか、普通にバックパッカーしてんの。
昔はアジア人のバックパッカーなんてほぼ日本人で、多少は韓国人がいて、ごく少数の香港人とかマレーシア人とかはいたけど…中国本土から来たバックパッカーなんて皆無。
それが、2014年当時のエチオピアでは日本人より多かったからビックリした。
そのうちにアジア人のバックパッカーといえば中華パッカーが主流で、日本人の方が少数派になってゆくかも。