会話は、アスリートそのものである。
激しく体を動かした後は、入念にボディメンテナンスをすることで結果的に選手生命を長引かせることが出来るのだ。
最近、オレは毎週一度は整骨院に通っている。
今週も整骨院に行ったのだが、さすがはプロである。
オレの足の張りを見逃さず、ズバリ指摘をしてきた。
そんな指摘を受けて、オレは施術台の上で思っていた。
さすがに…
さすがに言えなかった…
「最近、ウォーキング(15分)してて1日4000歩は歩いてるから、そのせいかな?」って。
15分歩いてボディメンテナンスで足の張りをほぐすって…ほぼ貴族じゃん。
いや、結果的にこんなアスリートもどきみたいな感じになっちゃってるんだけど、実際に整骨院に通い始めた理由は全然違う。
ある日、朝起きたら腰が痛い!ってなって…
寝起きにいきなり…
ぎっくり腰じゃね?!つって、翌日に痛みは治まっていたけど何となく近所の整骨院に行ってみたと。
そしたら、あっさりと「ぎっくり腰じゃないですね。姿勢が悪いから背骨が歪んでるせいです」とか言われて。
「しばらく通って矯正しましょう」とか言われて。
一応、マジメに次の週にも行ってみて思っちゃったのだ。
意味あんの、これ?って。
まず…そもそもの腰がもう痛くないのだ。多分、変な体勢の寝相だったせいで『腰を寝違えた』みたいな感じ。
そして…やられることといえば矯正っていうか、只のマッサージじゃん!
でもね、ちょっと考えて…
初診で3000円払って、2回目からは800円なんだけど…
800円で1時間マッサージしてくれるって『て○みん』行くより安いじゃん!!
『て○みん』に行ったことないけど。
せめて10回は通えば、初診料を合わせても1回当たりちょうど1000円になるからムダに10回通おっと!!って心に決めた。
そんなわけで、15分ウォーキングしたからボディメンテナンスをするという貴族のようなことになっちゃってる。
そして、同時に思う。
あぁ、だから健康保険制度って崩壊していくんだろうなって。
本来は、オレみたいな人に保険を適用すべきじゃないはず。それを“敢えて”保険を適用させることで確実に健康保険制度を蝕んでるわけだ。
オレに署名だけさせてさ、裏で適当な病名をつけて治療したってことにして保険金を請求してんだろ?
初診料が3000円って、保険適用後の3割負担の金額であって、実際は1万円なわけじゃない?
1万円に見合うようなことを何もされていないけど、健康保険制度を“上手く”隠れみのにして使ってんなと。自分の財布から実際に出て行くわけじゃないと、払う方も気にしないし。
完全にビジネスだよな。
もしこれが、個人で全額支払って、確定申告みたいに健康保険の7割を後日還付する方式だったら…いくら後で還付されると分かっていても「1万円?!はぁ?」ってなるだろうからな。
ジジイとババアが「友達に会えるから」という理由でムダに病院に通って、友達とおしゃべりして、そういうのが保険制度を蝕んでいやがるとイラッとしていたが…
ついにオレもジジイやババアと共犯になれました!!
あと3回行ったら、総額÷通った回数でちょうど1回当たり1000円になるので足を洗います。