ナイジェリア政府の「特別ビザで日本で働けるぞ」誤報。
ナイジェリア政府ごときの解釈に右往左往する日本人が見れて、日本人のナイジェリア政府に対する高い信用を確認することができた。
オレはあまり信用してないから、けっこう意外。
ちょっと調べてみたが…あれは誤報ってより、わざとっぽいな。
ナイジェリアは、色々と世界各国との間でビザ問題を抱えていて、国民の不満のガス抜きに使ったのかもしれん。
アメリカがトランプ政権になってから、ナイジェリア人に対するビザ制限を強めたり、有効なビザを持っていたのに突然取り消しにされたり、大変らしい。
加えて、UAEが2022年からナイジェリア人に対するビザ発給を停止していたんだけど、ナイジェリア政府が「UAEにビザ発給再開させたぞ!」と大々的にアピール。
ふたを開けてみたら、ナイジェリア人へのトランジットビザは発給しない。18~45才のナイジェリア人は個人での観光ビザ取得不可。ツアーじゃなきゃ観光ビザ出さない。
要は、ナイジェリア人は一人旅でUAEに行けない。
45才以上は、過去6か月分の銀行取引明細を提出する必要があって、毎月末時の預金残高が1万米ドル(約148万円)あることが、ビザ申請の条件。
主要な経由地であるUAEと、主要な渡航先であるアメリカで制限が強まって、ナイジェリア人は不満だらけ。
カナダも厳格化、サウジアラビアは一時就労ビザを停止。
とりあえずウソでもいいからガス抜きしとこ!的に、国内向けに日本の“ホームタウン”事業を使ったくさい。国内には夢だけ見させておけばいいわけで、ビザ発給するしないは日本の問題だからナイジェリア政府としては関係ない。
ちなみに…ナイジェリア人が南アフリカのビザを取るのは難しいのだが、
大統領同士のトップ会談で、ビザ申請手続きの簡素化が決定。
「ナイジェリア人観光客はパスポートを提出せずにビザを申請できるようになる」
この南アフリカのラマポーザ大統領の一言を切り抜いた動画がネットに拡散し、南アフリカで大炎上。
大統領の辞任を求める声まで上がって、南アフリカ大統領府は「誤解」だとしてわざわざ声明を出す羽目になった。
Statement on simplified visa process for Nigerian visitors(ナイジェリア人のビザ手続き簡素化に関する声明)申請時にパスポート原本はいらない(コピーはいる)けど、発給時に原本は絶対必要だと。
ナイジェリア人へのビザを巡る炎上の、南アフリカ版。日本と違って、自国の大統領の一言を切り抜いての炎上だけど。
こんな興味深い調査結果がある。
Top 10 African countries with the largest number of citizens seeking to migrate(移住を希望する国民が最も多いアフリカ諸国トップ10)米ギャラップの調査では、アフリカ人の3人に1人が国外への移住を希望していると。
移住希望が多いのは西アフリカの国々で、1位のリベリアは76%が、2位のシエラレオネは75%が国外に移住したいと思ってる。
ナイジェリアも5位に入っていて、国民の51%は国外移住したいと思ってるようだ。
「移住したい」と思ってるのと、「移住できる」は別物だからな。
ナイジェリア・パスポートの弱さから気を背けさせるために、適当に日本の“ホームタウン”計画を利用しただけだろうな。
さて、「日本を守ろう!」とか、「移民に日本を乗っ取られるな!」とか、
勇ましいことを言うのはタダだから良いんだけど…
冷静に現状を把握すると、問題は移民じゃない気がする。
2050年、今から25年後には世界の4人に1人がアフリカ人になる。
コンゴ(DRC)なんて、今は1億人ちょいだが、30年後には倍以上の2.3億人に激増するなんて予測も。
現在のアフリカ人の平均年齢(年齢中央値)は19才。
一方、日本は49.8才で堂々の世界一の年寄り国家。
19才 vs 50才
未来ある若者 vs 中年JAPAN
日本では、49才でも「日本人の中では若い方」に入ってしまう。
本当は出生率を上げるのが、一番「日本を守って」「移民に日本を乗っ取られない」方法かと。
そっちが先じゃね?
反発されるくらい思いっきり大胆なことをやらない限りは、相当厳しい。
日本国籍の子どもは、日本に住民票がある間は18才まで月15万が支給されるとか。
児童手当をベーシックインカムに寄せていくイメージ。
2人産むと月30万で、経済的事情で産まないという選択肢を潰していく。
5人産むと年収900万円。
2024年の出生数68万6061人×15万円/月=1兆2349億円/年
ちょっと財政的に厳しいか…高齢者の社会保障費を削るか…
ま、仮にそれだけやっても人口減少には歯止めがかからないだろうけど。
一度、人口が自然減に転じてしまうと、プラスに持ってくのはかなり難しい。
地方自治体が移住促進なんかやってるが、今は意味あるかもしれないけど、日本全体で見れば小さくなってゆくパイを奪い合ってるだけの気もする。
オレが独裁者になったら…
夜9時以降はネットを遮断。Netflixを見れないようにしてやる。
テレビも放送禁止。国民から娯楽を奪ってやる。
夜9時以降はヒマでヒマでしょうがない!
何もやることがないから子作りするか…みたいな。
なんなら電気も遮断してやろうか。ムリヤリ寝させてやる。
反対するものは非国民として市中引き回しの刑。
移民って応急処置的な話で、本来ならもっと根本治療の話をしないといけないような。
根本治療を諦めて、今後日本は移民国家としてやっていくって決めてるのなら話は別だけど。
ただ、今回のホームタウン騒動で顕在化したような“得体の知れないよそ者に対する拒否反応”は、甘く見ない方がいい。
Inside South Africa’s Operation Dudula: ‘Why we hate foreigners’(南アフリカのドゥドゥラ作戦の内幕: 私たちが外国人を嫌う理由)去年から政党としても活動を始めた南アフリカの移民排斥自警団『ドゥドゥラ作戦(Operation Dudula)』。
アーミールックのメンバーたちは、「外国人を焼き殺せ」と歌いながら合法移民と不法移民の両方を標的にする。
「我々が抱えている問題のほとんどは外国人の流入によって引き起こされているということを、現実的に考えなければならない。我が国はめちゃくちゃだ。外国人は南アフリカを乗っ取る20か年計画に取り組んでいる」
2024年の選挙ではボロ負けしたが、陰謀論と外国人嫌悪でネットを中心に支持を集めている。
実際にどうか?より、不法移民に対して政府の対応が手ぬるいと感じると、こういう主張が人気を集めてくるのは世界共通。
“得体の知れないよそ者に対する拒否反応”を「差別的」と断罪するだけだと、結果的に逆効果にしかならない。紙一重ってだけで、普通の不安感情だろうから。

