次なるお散歩ルートをどこにするか?二択で迷った。
恵比寿、代官山、中目黒から五反田までのルートと、
日暮里の辺りの二択。
迷った挙句、「今後行かなそうな方」を選んだ。
日暮里(にっぽり)である。
名前は知ってるが、何があるのかいまいち分からない。
というか、オレの中では山手線の右上の辺りってなんとなくぼんやりしている。
日暮里もそうだし、田端、駒込、巣鴨、大塚・・・・・・山手線の“ラブホ街”鶯谷と“新興うさんくさ街”池袋の間の一帯は何のイメージも湧かない。
行く用事が全くないからな~
大塚なんてオレの日常生活で話題になることゼロだけど、何があるんだろ?大塚家具?
あれは地名じゃなくて苗字か。
ということで、湯島から根津→千駄木→谷中の通称・谷根千エリアを通って日暮里へ。日暮里からさらに足を延ばして三河島までお散歩してみた。
湯島から不忍池(しのばずのいけ)の西側を通って北上。
池の向こうに見えているのは上野。

ずいぶん水が茶色いな。
そしてスワンボートに乗っているのは、見た限りではほぼ外国人観光客。
不忍池沿いは、なんのひねりもない池之端という住所。
そこにあるのが、大本(おおもと)東京本部である。

出口なおとその娘婿出口王仁三郎が興した神道系新宗教。「大本教」と呼ばれることが多いが、正式名称には「教」がつかない。【Wikipedia】
明治に生まれた新宗教で、大正・昭和初期に勢力を大きく拡大したことで政府に警戒され、近代日本史として教科書に載るくらい大きな宗教弾圧「大本事件」で知られる団体。
生長の家とか、真光とか、世界救世教とか、多くの神道系新宗教の源流だ。
ちなみに、この前オレが下北沢で行った救いの光教団(世界救世教の分派)が教祖としている岡田茂吉は、もともと大本の幹部。
とりあえずズンズン中に入って行く。
入って行ったら、知らないおじさんに「どちら様ですか?」といった会話すらなく「こちらにどうぞ」といきなり誘われ、誘われるがままついていくとなぜかお茶会的なものに参加することに。
みなさんがっつり着物を着てるのに、オレはTシャツで場違い感がすごい。
和装マダムに桜餅を出された。
桜の葉を3枚も使って包んでいる桜餅で、餅部分が全く見えない。
勧められるがまま口にするが、目の前で和装マダム他がオレの感想をジッと待っている。
むぅ……正直に「桜の葉を3枚も使ってるせいで塩辛いっすね」とは言えない雰囲気になっとる。3枚もいる?多くても2枚じゃね?
「塩味が良いアクセントになっていて、大変美味しゅうございました」
合ってます?茶会のマナーを全然知らんぞ!
満足そうに微笑んだ和装マダムが、続いて抹茶を出してきた。
これって茶碗を回すやつじゃん……
左に2回、右に1回みたいなやつ?ぜんぜん知らんけど。
なんで碗を回すのか?理由も知らずに、急に回す羽目になってしまった。
回転数は置いといて、なんで碗を回すのかだけでも先に教えてくれ!!
和装マダムが目を逸らした瞬間を見逃さず、高速で3回転くらいして一気飲みしてやった。
いきなり桜餅と茶を頂くことになるとは想像していなかったが、茶室を出た後に本部の建物に入る。
「中を見学できますか?」と聞くと、教団職員らしきスーツ姿のおじさんが出てきて案内してくれた。
2階に上がると、かなり天井が高い広々とした空間になっていて、大きな神殿(祭壇)が。
写真はダメって。
オレは断られたが、「大本東京本部」で画像検索すれば内部の写真は見れる。
神殿の横には、けっこう立派な能舞台があって「能とは意外!」とおじさんに聞いたら、大本の教えに「信仰即生活即芸術」ってのがあって、信仰と併せて生活(茶など)、芸術(能など)を大事にしてるみたい。
なんで茶なの?って思ってたが、そういうことなのね!!
去り際、おじさんが少し厚めの本をくれた。

裏を見たらちゃんと書籍JANコードが付いてて、定価450円だって。
もらっちゃった。
読まないけど。
さて、大本東京本部からちょっと北上すれば根津。
大通りの不忍通りではなく、裏道を通って根津→千駄木→谷中と歩いていく。

基本は下町な雰囲気の住宅街なのだが……
なんか謎におしゃれな店が点在していて、もしかして楽しいところかもしれん!!

路地の中にあるSENTOビル。廃業した銭湯をリノベして、アートギャラリーとかカフェが入っている。
ちらほら小さなアートギャラリーがあって、なんでだろ?と考えて気づいた。
東京藝大かっ!?
近いからな。
ネットで調べたら、やはりもともと藝大生や卒業生が住んだりアトリエを構えたりすることが多いエリアみたいだ。
狭い路地や入り組んだ地形&60以上も寺がある寺町のせいで大規模再開発ができない=家賃が低めだけど古い建物ばかりだからリノベしてギャラリーや工房ショップをオープンしやすいとか。
ちなみに、こちらは花屋さんである。

これはギリギリだぞっ!!
蒲田でこんな家を見たら、ほぼ確実に廃屋だろうが……
なぜかここでは「おしゃれ」とか「センスが良い」と形容される。実際に有名な花屋っぽい。
いや、中は確かに覗いた限りでも“おしゃれ”な感じではあったが、少なくとも外観はギリギリ。
一方、こちらは千駄木の喫茶店「爬虫類両生類研究所8分室」。

店名は少し変わっているが、爬虫類も両生類も一切いない小じゃれた感じの喫茶店。
店先で野菜を売ってるのはなんでだろ?
あっ……偶にいる、おしゃれの感性が高過ぎて謎にオーガニックへのこだわりが強くなっちゃってるタイプかな?
手間暇かけて育てられた野菜に工芸品のような価値を見い出して、形が不揃いなオーガニック野菜に造形美を見い出しちゃう系?
全然違ってたらすみません。
お散歩中に見つけたマンションの名前に思わず反応して写真を撮ってしまった。

もしこれに反応する人を見かけたら、「もしかして中東に行ったことあります?」と聞いてみるとよい。
インシャー・アッラー、口語発音でインシャラー(もし神が望むなら)なんて中東で死ぬほど聞くワード。
宗教的に未来に対して断定を好まない彼らが、予定を言う時に付け加える慣用句。
「今日中にはバス出発する?」
「インシャラー」
(あ……出ねーな)
みたいな。
どういう意図でこのマンション名「もし神が望むなら根津」にしたんだろ?
実際に行ってみるまでは「根津?千駄木?谷中?なにがあるんだよ?」と思っていたが、行ってみてかなり印象が変わった。
「変わった」というより、何の印象もなかったのが「印象が付いた」と言った方が正確かも。
住みたいか?と言われるとやや微妙だが、お散歩するにはなかなか楽しいエリアだ。
大通りは歩いていないが、狭い路地裏を歩き回るには非常に良いお散歩コース。
谷根千エリアの中で谷中銀座が最も有名だが、お散歩には向かない。

原宿の竹下通りくらい人がうじゃうじゃいる。
気持ち悪ぃーっ!!
日暮里駅に行くため嫌々通ったが、日本人客の次に欧米からの観光客が多い印象。
JR日暮里駅西口からほど近いところにあったラブホ。

こんなとこにラブホ?!と、思わず写真を撮ってしまった。
周りは寺ばっかりだし、住宅街に忽然と登場して違和感がすごい。
一周忌終わりの一回戦みたいな需要があるんだろか?
法事で盛り上がっちゃって、テンション上がった流れで「ちょっと休憩してく?」みたいな?
飲み屋街なんて近くに全然なさそうだしな……徒歩1分圏内にでかい(しかも由緒正しい)お寺が少なくとも2つはあることを考えると、それしか考えられない。
こちらは日暮里駅東口。

西口はラブホが1軒あるのが不思議なくらい寺町らしく落ち着いた雰囲気なのに対し、東口は普通に町。
ただ、日暮里から三河島まで歩いてみたが、特にこれと言って面白さはなかった。
「ビジネスプライベート交流会」と書かれた謎チラシが電柱に貼られてたくらいか。

ビジネスなのか?プライベートなのか?どっちかにしろ。
あと、クマが出ないくせに「クマ解決策」を主張。
それくらいかな?
三河島の駅前に、民団の事務所が入る荒川韓国会館があった。

この辺りはコリアタウンらしい。
この日、10.3km、12,400歩を歩いた。

