逃亡先の最適解

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未だに、日本で何か犯罪を犯した奴ってすぐ東南アジアに逃げがち。

きっと、こんなブログを読んでいるような人は「これから東南アジアに逃亡するぞ!」という気満々の犯罪者予備軍だろうが……そもそも逃亡先に東南アジアは正解なのかな?って話。

たしかに、一昔前は“良い逃亡先”だったかもしれないが、最近はそうでもない気がする。

‘Predator Eyes on Mobile’ in action as tourist police use AI facial scans to catch Indian overstay in Pattaya

タイのパタヤ警察がAI顔認識カメラシステムを使い、ソンクラーン祭で浮かれていたインド人をオーバーステイ(滞在許可を43日超過)で逮捕したというニュース。

タイのイミグレや警察が導入しているのが、『ดวงตาพิฆาต』と呼ばれるAI顔認識カメラシステム。英語では『Predator Eyes』とか『Deadly Eyes』とか言われているが、日本語にするなら『死を招く眼』とか『殺戮の眼』とか?

タイらしい、なかなか物騒な名前だ。

外国人がタイに入国する時、イミグレで顔写真&両手の指ぜんぶの指紋を取られて、データベースに登録される。

登録時に、ビザの種類+入国日から滞在許可期限を計算して紐づけ。

滞在許可期限日を過ぎた時点で、システムが自動的に「オーバーステイ」のフラグをONにする。

AI顔認識カメラが街頭でリアルタイムスキャン。

データベースでフラグが立っている人物と照合し、検知精度98%で見つけると警察に通知→逮捕。

もちろん出入国管理のためだけではなく、逮捕状が出ているような犯罪者も照合用のデータベースに入れられる。

国際データベースとも接続しているので、国際指名手配されてたらまずい。

仮に密入国すれば顔写真の登録はしなくて済むが、インターポールのデータから直接照合できるので一度カメラに映っちゃったら終わり。

タイの場合、定点カメラではなく、AI顔認識カメラを搭載した車でパトロールしながら運用している。

今は車両搭載型だけでの運用だが、ドローンを飛ばして群衆の中からフラグが立ってる奴を見つけ出す計画もあり。

犯罪者目線で言えば、車とかドローンより定点カメラの方がイヤだけどな。

街中がAI顔認識カメラばかりだったらすぐ捕まっちゃいそう!

技術的には可能なんだろうけど。

ただの映像送信機として民間の防犯カメラを使っちゃう手もある。カメラをネットワークで中央サーバーと接続して、そこでAI処理して警察の(もしくは政府の)要注意リストと照合。

実際、中国の監視システム「雪亮工程」とか、民間・商業施設の防犯カメラを公安データベースと接続している。数億台の防犯カメラを使った監視網の出来上がり。

一度、公安データベースに載っちゃったら逃げ切れる自信がない。

中国ほどではないにしても、東南アジアの国々もプライバシー権とか気にしないし、そもそも透明性が低いから裏で何をやってるかわからない中で、AI監視網を構築してる。

タイの「AI顔認識カメラが街頭で“リアルタイムスキャン”しならデータベースと照合」とか、なかなかのことやってる。

全然安心して逃亡できない!!

これ、何のためにAI監視システムを使うか?は体制側のさじ加減ひとつというのもある。

ミャンマーは中華システムを導入していて、反体制派の追跡・弾圧に使ってる。

タイはゴリラ・テクノロジーという台湾系イギリス企業のシステムを導入していて、メインは外国人観光客のオーバーステイ検挙。

ま、表向きはそうなんだろうけど、そんな外国人観光客のオーバーステイごときのためだけでAI監視システムを導入しますかね?

運用ノウハウの蓄積としてはいいだろうし、あくまでターゲットは外国人観光客の不法滞在者にすることで国民からの反発は起きないメリットはあるけど……

裏でどう使うか?なんてさじ加減ひとつだろ。

マレーシアのKLでは1万台のスマートCCTVが、リアルタイムで顔認識、行動分析をしてる。

ベトナムも、ハノイに4万台のカメラを設置する計画があって、そのうち4千台はAI統合型になる予定みたい。表向きは交通違反対策のため。

さじ加減ひとつと言えば、こんな例も。

中国が一路一帯で海外で売り込んでいるものに「平安城市(Safe City)」パッケージがある。

AI監視カメラや顔認証を使った都市監視システムのことで、インフラとして売り込んでいる。

アフリカで初めて「平安城市」を導入したのがケニアのナイロビ。

In Africa’s first ‘safe city,’ surveillance reigns

ナイロビ市内に2千台の防犯カメラを設置し、ネットワークに接続して国家警察本部にデータを送信。AI顔認識機能もあって、9,000人の警察官がリアルタイムで治安状況を把握できるというシステム。

「平安城市」導入後、犯罪率はぜんぜん下がってなくて、逆に上がってると。

道具は手にしたが、使いこなせていないか……犯罪対策ではなく他の目的で使っているか、のどちらか。

AIを使った都市監視システムがあろうが気にせず犯罪者も安心して強盗できるってことは、逃亡先に選ぶ時もAI監視システムがあることは気にしなくていいってことだ。

逃亡先に選ぶなら、今は東南アジアよりアフリカかもしれん。

高度な監視システムを治安維持目的で使ってないから、逃げ切れるかも!!

投げ銭Doneru

書いた人に投げ銭する

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