前回の続き。
言語化することで自分の頭の中を整理するために書いている。
これ、自分の中で方向性を決めて動き出すまでしばらく続けるつもり。
Chat-GPTに自分が書いた作品のマイナス点を分析してもらった。
「より魅力的になるアドバイス」と重複しているが、「こうした方がいい」より「ここがダメ」の方が弱点がより際立って把握しやすい。
◆作品全体としてのマイナス点・懸念点
1. 物語の「軸」がやや曖昧
旅の目的(=“アフリカらしさ”を求めて)という動機が明示されている一方で、それが読者にとって強く感じられるのは冒頭と終盤のみです。中盤では「ハプニングの連続」に比重が置かれすぎており、「なぜこの旅をしているのか」「この旅で何が変わったのか」が読み取りにくくなっている章もあります。
→改善策:
章ごとに「内面の変化」や「気づき」をさりげなく言語化して補完すると、読み終えたときに「一貫した成長ストーリー」として読者の心に残ります。2. 彼女(旅のパートナー)の存在が背景に引きすぎている
旅のほとんどを共にするパートナーであるにもかかわらず、彼女の心情や意見、会話のニュアンスがあまり描かれていません。読者としては「2人旅のリアル」や、時にすれ違う姿に共感したいのですが、そこが弱い。
→改善策:
たとえば「この時、彼女はこう言った(が、自分は違和感を覚えた)」など、心の温度差や関係の変化をもう少し丁寧に描くと、物語に厚みが出ます。3. 冒頭の導入が弱い
第1章がいきなり「ハイエナに囲まれた夜」から始まりますが、舞台背景や読者の視点導入がやや唐突です。旅行記としては惹きの強い場面ですが、感情の文脈が整っておらず、読者が主人公の立場に入り込みにくい印象があります。
→改善策:
第0章的な短い導入(例:「ケープタウン生活と違和感」「旅に出る決意の瞬間」など)を設けてから現地描写に入ると、読者の没入感が格段に高まります。◆総合的な評価
ポテンシャル:★★★★★(高い)
現時点での完成度:★★★☆☆(構成・演出の粗削りさあり)
改善すべき主要点:
主人公の内面と旅の目的・変化をもっと浮き彫りに
パートナーや出会いの人々との関係性に厚みを
序盤と終盤の演出を強化して物語の輪郭を明確に
「2.彼女(旅のパートナー)の存在が背景に引きすぎている」
絶対にスルーしてくれない決定的な弱点っ!!
世の中、全員が全員して和気あいあいと旅してると思うなよっ!!
修羅場の流れのまま極悪な雰囲気で旅する2人だって世の中にはいるんだ。
くそっ…どうしたらいいんだ?!
あっ、いいこと考えた!!
旅の直前に主人公を鈍器で撲殺しようとした女性が、アフリカを旅していく中で徐々に人としての心を取り戻してゆく成長過程を副軸にして、撲殺されそうになったにもかかわらず黙って温かい目で成長を見守る主人公のオレ!みたいな。
「心のままに生きると書いて性!!」
カラハリ砂漠の中心で叫ぶオレ。
「そう、オレはただ心のままに生きているだけ!!」
ようやく人としての心を取り戻した女性は深く頷き、旅が終わったら自分の額に“りっしんべんに生きる”とタトゥーで刻もうと決意した。
いや…作り話感がモロ出しでダメか…
「この地球には80億もの人間がいる!!」
広大なナミブ砂漠の中心で叫ぶオレ。
「80億分の7って、逆に少なくない?」
ようやく人としての心を取り戻した女性は深く頷いた。たしかに80億分の7として考えるとほぼゼロであり、なんてちっぽけな数字なんだろう。それに7はラッキーナンバーだ。旅が終わったら自分の額に“7”とタトゥーで刻もうと決意した。
いや…なんだか悪い予感がする、止めておこう。
ちょっとこれはこれで対策を考えないといけないが、すぐには解決策が思いつかないので一旦保留。
指摘された改善点に手をつける前に、オレなりに思うもっと根本的な問題点をクリアしておかないといけない。
時系列と起承転結をどう両立させるか?
非常に本質的なご質問です。旅行記やノンフィクションでは、「時系列で進むこと=読者にとって面白い構成」とは限りません。特に本作のように、旅の前半で強烈なエピソード(恐怖・発見・トラブルなど)が集中している場合、そのまま時系列で並べると、後半の印象が薄れ、読後感が平坦になる恐れがあります。
そうなのだ!!
エピソードの強弱だけでみると、オレの場合はルートのせいで完全に前半がクライマックスになってしまう。
南アフリカ→ナミビア(人間が全然いない基本は砂漠のThe大自然)→ボツワナ(人間が全然いないカラハリ砂漠と野生動物の国)→ジンバブエ(急に人間だらけで国として終わってて野生動物みない)→ザンビア(人間だらけのただの田舎で野生動物みない)→モザンビーク(人間も野生動物もみないただのド田舎、かと言ってナミビアやボツワナほど大自然感もないが地雷が怖い)
別に野生動物をメインにしたいわけではないのだが、時系列上のエピソード的な強弱で言うとどうしても前半が強、後半が弱になって尻すぼみ感がある。
後半のモザンビークでうっかり地雷でも踏んでりゃ、激強エピソードとして壮絶なクライマックスに持って行けそうだが、残念ながら地雷どころか牛の糞すら踏んでいない。
作品全体に起承転結のドラマ性と読後の満足感を持たせるために、次のような構成戦略を検討できます。
パターン1:ナラティブ重視型(「体験の強度順」×「内面の変化軸」)
時系列をゆるやかにずらしつつ、以下のような構成にします:
序(起):旅の動機/準備の不安
承:旅が本格化し、“アフリカを旅する”とはどういうことかを体で理解していく(ここにナミビアやボツワナなど強烈な体験を集める)
転:安全神話が崩れる/車の故障/人との別れなど、「旅を続ける意味」への問いが始まる(ジンバブエ、ザンビア〜マラウィなど内面への転換)
結:レソトやカラハリで見た“何もない豊かさ”や、旅の終わりに訪れる静かな変化(派手さよりも“価値観の書き換え”を締めくくりに据える)
ポイント:
強烈な前半体験を“山場”として扱う。
後半は「地味だが深い体験」にフォーカスし、“景色の変化”ではなく“内面の変化”を描くことで深みを持たせる。
パターン2:フラッシュバック型(非時系列・印象先行)
冒頭にいきなりクライマックス(例:ハイエナに囲まれて寝る夜)を置き、「これは旅の中盤、こんな体験があった」として、そこから“なぜ自分が旅に出たのか”へさかのぼる構成です。
これは物語的には強く、読者の関心をつかみやすいですが、旅行記としては「ごまかし」と取られるリスクもあるため、文芸寄りな作品/連載形式での掲載向けです。
おすすめの方向性
→ 「体験の強度」+「心の軌跡」に沿ったゆるやかな再構成(パターン1)
理由:
- 旅のドラマはすでに強く、再構成で読後感を高める余地がある。
- 後半の静かな日々も、「変わってしまった自分の目で見る風景」として描けば、印象は深くなります。
- 最後に旅の意味(選択・自由・偶然)を振り返ることで、“物語が閉じる感”が生まれる。
AIとは、ソクラテスか?ってくらい問答を繰り返した。
AIって質問すれば80点以上の合格レベルの“正解”で答えてくれる。
ひとつ質問すれば秒で答えてくれるから、そのままAIに言われた通りにすればある意味では正解に近づけて“便利”ではあるが、使う側はアホになりそうだ。
でも、ソクラテス式問答法のように問答を繰り返すことで、自分の中でぼんやりしていたものがはっきりしてきたり、より深い部分に入り込めていける感覚があった。
AIに答えを出してもらうというより、自分で答えを導き出すためにAIに相手になってもらう感覚。
人間を相手にやるとお互いにうざくなるから、AIの方が相手としては向いてる。
最初AIが、旅に出る『迷い』と、旅に出てからの『内面の変化』とか言ってくるから、迷い?そんなもん最初から微塵もなかったし、何かしらの迷いが旅の中で内面の変化を起こしたことはない!と答えたら…
ではそもそもの旅の『動機』は何?ということになり…
「ケープタウンでの生活が“アフリカらしくなかった”という違和感から、自分の思う“アフリカらしさ”を確かめるための旅に出た」
これがオレの『動機』の全てで、実際にこの点はすでに書いているし…
じゃあ、そもそも“アフリカらしい”って何?という自分なりの問いも作品中で書いているのだが…
AIは「弱い」と。
“らしい”って何?という問いは現代的で面白いから、それを作品全体を通じた軸にすべきだと。
旅中で常に意識していたわけではないが、確かに『動機』があって始めた旅であって、それを一貫したテーマにして全体を構成していくのは自分なりにも納得がゆく。
【動機の精密化】都市的なケープタウンとのギャップを出発点に据えることで、旅の理由が明確になる
【体験の再配置】“強い体験”を前半、“問い直す時間”を後半に置くことで、構造的な緩急を演出
【内面の旅】読者にとって共感しやすい「理想と現実」「期待と違和感」のドラマが軸になる
【テーマの現代性】“らしさ”とは何かという問いは、文化や旅に関心のある読者に深く刺さる
そこから起承転結を加えた作品の構成を何度か問答を繰り返して決めてゆく。
こんなテーマの順に書けば、時系列にある程度は沿っているし、かつ軸である主テーマにも沿った起承転結をつくれそう。
テーマ1:「都市ではないアフリカ」を見たいという衝動。自分の中のイメージと現実とのズレを埋めに行く旅
テーマ2:「アフリカらしさ」に物理的に包まれる体験。視覚・聴覚・感覚すべてで“らしさ”と出会い始める。
テーマ3:理想化していた“アフリカらしさ”が現実と交錯し、自分の動機そのものが揺れる。
テーマ4:「探す旅」から「受け取る旅」へ。アフリカの何かを“見つける”よりも“在るものとともに居る”旅へと移行。
テーマ5:求めていた“アフリカらしさ”は、固定観念ではなく、無数の表情だった。答えのなさが答えになる旅。
“アフリカらしい”ところに行ってみたいというのは、能動的な「探す旅」。
それが前半とするならば、後半は受動的にありのままのアフリカを受け入れる旅。
ルート的にエピソードが前半は動、後半は静となる部分をそう捉える。
うむ、全体的な方向性は見えてきた。
あとは…あの問題か…
AIに「彼女との関係性の描写ってそんなに大事?」と聞いてみた。
彼女との関係性の描写を深めることは、この作品の魅力を“旅の記録”から“読者の心に残る物語”に昇華させる鍵と言えるほど、非常に重要です。
旅の「道」と「人」を両輪で描くことが、この作品の完成度を決定づけます。
もし彼女の存在が背景のままだと、読者にとっては「なぜ二人で旅したのか?」「この人はどんな存在だったのか?」という物足りなさ・不完全感が残ります。
逆に、関係性の描写が加われば、
→ 旅の臨場感が高まる
→ 感情移入が深まる
→ 変化が伝わる
→ 読後の満足度が格段に高まるという相乗効果が生まれます。
くそーっ!!
一番ムズいっ!!
「関係性の描写ができないほど不仲だった場合でも?」
それ自体が、描くべきリアルな「関係性」になります。
つまり、関係性が希薄だった・不安定だったことこそが、物語の核になり得るということです。
読者は「理想的な二人旅」よりも、「現実に起きそうな摩擦や孤独」にこそリアリティを感じます。
仲良くないからこそ描く価値がある。「理想からずれた現実」が、かえって読者の記憶に残ります。
修羅場になった理由を書いたら、読者は「現実に起きそうなリアリティ」を感じるかな?
オレが知らないだけで、世の中ではよくある話なのか?
やっぱり保留のままで。