あえて無題

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彼の写真を探してみたが、オレの持ってる写真の中にはガスマスクを着けた写真しかない。

彼だけで写っている写真を探してみたが・・・

やはり、ガスマスクを着けている。

残念ながら、“ガスマスクを着けていない”彼の写真を一枚も持っていなかった。

ホントに一枚もない。

でも、そんなことを今さら気付いたってのもずいぶんと変な話だが、

日本に帰国後も偶に会って飲みに行ったりしていたから、彼の写っている写真がどんな写真かなんて気にしたことがなかった。

そもそも「彼がちゃんと写ってる写真がない!!」とか気にしていたら、それはそれでオレが気持ち悪い男になってしまう。

今日、はじめて気にしたら、普通の写真がなかった。

彼が冬山登山で遭難して遺体で帰ってきたと知ったのは今日。

彼自身が「悔しい!」と思っているのか「人生に悔いなし!」と思っているのかはもはや知る由もないが、28才で一生を終えたという事実はオレからしたら非常にもったいないと思う。

というか、彼が悔いているか?悔いていないか?なんて問題じゃなく、問答無用でオレの完全な主観的な尺度で『もったいない』のだ。

本人が悔いてないんだから良いんだ、なんて話には絶対にならないわけだから。

改めてフェイスブックで彼のプロフィールを見てみたら、好きな人が植村直己だって。

好きな人と人生の終わり方が一緒だなんて、なんだかなぁ~。

先々月かな?渋谷で飲んで「また飲み行こうよ!」なんて山手線の車内で別れたのが、一番最後に会った彼なわけですが、また誘ったら普通に来そうな感じがする。

なんだよ、もう飲みに来ないんだったら、あの日は朝まで酒飲めばよかったな。

心より追悼の意を表します。

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コメント

  1. 尾関 より:

    さくら泊まってたんやね。
    最高な写真やんか。うん。
    ぼくはあの日、渋谷に行けなかった。悔やまれます。

  2. より:

    尾関さん、あの日の彼は冬山登山の完全装備で下山してそのまま飲みに来て、雪かきシャベル持って渋谷で完全に浮いてました(笑)
    偲ぶ会の連絡が木村くんから行くと思うんで、是非。