自称国家ソマリランド【7】ラースゲール&ベルベラ

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ラースゲール壁画

ハルゲイサの郊外に『処女のおっぱい山』(Naasa Hablood)という双こぶ丘があります。

荒野に同じくらいの高さの山がふたつ並んでいるだけの場所なのですが、その景色から処女のおっぱいを思いつくなんて・・・名前つけた奴はどんだけムラムラしてたんだよっ!?と思うような、名前の割にエロさは一切ない場所です。

Naasa Hablood2

ここに、5千年前の壁画が残る洞窟ラースゲールがあります。

ラースゲールに行くにはソマリランド商務観光省の許可証(25USドル)が必要で、公共交通機関もないので車をチャーターして行くしかありません。

ハルゲイサ市内のホテルや旅行代理店でアレンジしてもらえば、運転手付き車、許可証、警護のおっさんがセットになってくるので、自分で許可証を取りに行ったりする手間は必要なし。

ハルゲイサを出て、ラースゲールに向かう途中の幹線道路沿いに中国の国旗をみました。

どうやら中国資本の工場のようです。

ソマリランドまで進出しているのか・・・中国。

幹線道路を外れて凸凹の荒野を走っている最中、乗っていたトヨタ・ノアがエンストを起こしてエンジンがかからなくなってしまいました。

運転手はボンネットを開け、落ちていた石を拾ってエンジンをゴンっ!と叩くと・・・

エンジンが一発でかかるというソマリ式修理を見せてもらった後に、ラースゲール到着。

洞窟壁画と言われていますが、正確に言えば写真の岩山の隙間とか岩陰に描かれていて、洞窟はありません。

至る所に描かれていますが、この壁画が西洋的に言う“発見された”のは2002年です。

当然、地元の人たちは昔から知っていたそうです。

ちなみに写真に写っているのは、ハルゲイサで知り合ったイタリア人旅行者。

アイロンをかけたYシャツをびしっと着て、スーツケースをゴロゴロさせてソマリランドに来ていて、何者なのか?ちょっと謎だったのですが、イタリア語しか話さない人だったので謎は解明できず。

見づらいですが、壁画に描かれている人間の指を数えると・・・6本あります。

なぜ6本で描かれているのか?は不明。

5千年前の人間は指が6本だったのかも。

壁画で描かれているのは、そのほとんどが家畜である牛です。

牛の乳搾りをしている人間の絵ですね。

ラースゲールは丘の上にあるので、景色を見渡すには良い場所です。

真ん中に干上がった川の跡が見えますが、ひたすらこんな景色が続きます。

ラースゲールの壁画はその保存状態の良さでアフリカ屈指らしいですが、ここまで乾燥していたら劣化も遅いのでしょう。

ハルゲイサから港町ベルベラまで大体160キロくらいの距離がありますが、ただただ同じ景色が続きます。

ソマリランドの一部にしか行っていないから分かりませんが、もしソマリア全体がこんな景色だったら・・・内戦するのも大変そう。

ベルベラ

ラースゲールから2時間弱ほど走ると、前方にインド洋が見えてきました。

町というより村の方が合っていそうなベルベラに到着です。

ベルベラの入り口に、ベルベラ国際空港が・・・

国際感ゼロだし、平野を見渡してみましたが小屋みたいな建物以外に空港らしいものは何も見えず。

ベルベラ港は、ソマリランド最大の港です。

ここで「ちょっと散歩してこい」と車を降ろされてしまいました。

・・・・・

わざわざ見せるほどの港でもないですね。

沖で、錆びたまま沈没しかかっている船が。

うーむ、ベルベラがソマリランドの見どころのひとつになっている意味が分からん!!

一応、ソマリランド人ご自慢のビーチにも行ってみました。

まぁ・・・至って普通です。

海岸沿いに500キロくらい行けば、ソマリ海賊の基地ボサソがあるかと思うと不思議な感じはしますけど。

一応、ベルベラの中心部にも行ってみました。

田舎だ!!

ウロウロしていたら、ソマリランド人たちが「オレの写真を撮ってくれ!」と話しかけてきました。

ちなみに後ろに写っているのはサンダルの屋台。

写真を嫌がることが多いアフリカで、ソマリランドのように自分から「撮ってくれ」と言ってくるのはかなり珍しいことです。

しかし、オレの場合はダナキル砂漠がメインでソマリランドはついでだから良かったけど・・・

正直、わざわざ行くところではないかな?と。

新婚旅行でソマリランドに行ったやくみつるって、わざわざソマリランドをメインで行ったってことでしょ?

うわ~・・・なんか、かわいそう。

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