先日の続きで・・・スワジランド王国。
日本が支援したトウモロコシやら肥料を勝手に売却して特別口座にプールしているからと言って、ほんとにムスワティIII世のふところに入っちゃうの?と思ってる方。
報道官が言っている通り、ほんとに貧困層のために役立てるつもりなんじゃないの?と思ってる方。
甘いなっ!!
あの、ムスワティIII世が国民のために使うわけがないでしょう。
今日はそれを分からしめるために、スワジランドの国家予算の実情を書きます。
まず基本として、スワジランドは経済崩壊の危機にある国です。
そもそも国際社会からの支援がないとやっていけない国なんです。
そんな臣民が困窮している状態に、王様が黙っているはずがありません。
「この経済危機の中、臣民を助けるために王室予算を凍結する」
と、さすがのムスワティIII世も宣言。
その宣言を踏まえて先月8日、2013年度の国家予算の内訳が発表されました。
ふたを開けてみると・・・
王室予算は前年比13%増
簡単に約束を反故しました。
なお、この事実はスワジ国内ではメディア規制と検閲により臣民には知らされていません。
まぁ、ムスワティIII世はいつも約束を破りますからね・・・
「18才以下の少女とセ○クス禁止!」と、自分で作ったルールをすぐ破りましたし。
昨年までは、王室予算は2億1千万エマランゲニ(約21億2千万円くらい)だったのが、今年の王室予算は2億3,800万エマランゲニ(約24億円)にアップ。
前年比で13%増なんですが、前々年比だと40%増、さらにその前の年と比較すると86%増になった今年の王室予算。
ちなみにですが・・・
経済危機のため財政圧縮をするということで、政府の各部門の支出は10%以上の削減を強制されています。
社会保障費などは削減され、王室予算は増加。
王室予算とは別に、王家の保有する資産を管理する会社というのがありまして、会社名を『国家の富(Tibiyo TakaNgwane)』というんですが、出た利益は非課税で、毎年500万エマランゲニ(約5000万円)の配当はムスワティIII世のふところに消えます。
非課税なので、スワジランド国民が利益を享受することは絶対にないという・・・国家の富。
あとスワジランドは国民の3分の1がHIV/AIDSに感染しているんですが、その対策のための『HIV/AIDS緊急対策委員会』にあてられた予算は、王室予算のわずか5分の1しかない4750万エマランゲニ(約4億8千万円)。
とまぁ、こんな感じで栄養失調やらHIV/AIDSで国民はヒィヒィ言ってるわけですが、
王様は13人の王妃と、ベンツ、BMW、マイバッハ、ロールスロイスを持ち、16億円くらいしたという噂のジェット機を購入しています。
去年、王様がロンドンに旅行に行った時は7600万円使ったそうです。
ムスワティIII世の2番目の王妃が南アフリカのヨハネスブルグに遊びに行った時は、ホテルに1カ月泊まって、その宿泊費580万円なり。
王妃の何人かがアメリカのラスベガスにショッピングに行った時は、友達も連れて66人でプライベートジェットに乗って行き、1泊24万円のコテージに泊まったりしたら旅費が4億円かかったそうです。
これだけ豪遊してたら、とうぜんのごとく21億円の王室予算でも足りず、支援物資を売却したり、他の国家予算にも手を出している模様。
戦車も戦闘機も、大した武器もないくせに、GDPの6%相当も支出している国防費が怪しいとされていますが、支出の詳細は一切不明です。
一応、アラブの春に触発されてスワジランドでも民主化運動が少しだけ起こったようですが、そういうことしたら警棒でボッコボコに殴られるらしいっす。